In Hamony Today サムイを夢見る日々 -111ページ目

連休

日記が更新されない週末は、大体において遊びほうけています。
先週末はというと
金:ランニングシアターダッシュ ダンディリーグ観劇
土:不動産見学(購入目的ではなく、視察目的)→タイ語授業→アクアヨガ
日:ランニングシアターダッシュ プリティリーグ観劇→タイ語復習→飲み
祝:東急百貨店吉祥寺店 シャトーラグランジュ講習会
とまあ、かなりアクティブに過ごしていたような気がします。

ラグランジュの講習会は、サントリーが買収したボルドーのワイナリーの講習ということで、サントリーの女性社員が汗をかきかきラグランジュの歴史の講義をしてらっしゃいました。知る人ぞ知るシャトーラグランジュ。4000円前後で買えるボルドーワインの中では、相当に安定した品質と味わいを誇るとのことで、各種ワイン専門誌などでも相当推奨されている銘柄です。自分も実は今月初めて99のヴィンテージを飲む機会に恵まれましたが・・・うん、確かにおいしい!高級ワイン特有のスムースな当たりに、さまざまな香りが入り混じってて、かなりよかったです。今年(2002ヴィンテージ)のラグランジュも3本購入済みなので、これまた熟成が楽しみです♪

ダッシュについては・・・うーん、色々思うところあったので、考えてまとめます。ダッシュは一番好きな劇団なので、いつまでも魅力的でいて欲しいなあ。

確かにネット広告に抜かれたラジオ

とうとうライブドアがフジテレビ本丸に取り掛かりましたね。つーか、はじめからラジオには興味ないって(ほぼ)明言しているようなものでしたし。中高年を除いた世論は最近ライブドア支持、というニュアンスで報道が続いていましたが、ここに至ってもまだそうなのかなあ?ライブドアの手法云々より、情熱を持たずにクリエイティブな会社に手を出す、ということに納得がいかない自分。報道の論点が「経済活動」から「企業が持つ意思(スピリット)」みたいな部分に移っていけば、どこかで一気に逆流する危険性もありそう、と見ていますが。

まぁ、そもそもテレビ局が「世論」として紹介しているライブドア支持のアンケート結果は、実はかなり恣意的に作られたものだったりもしますし、本当の世論がどこにあるかっつーのは、まだ掴み難いですよね。アンケートやインタビューのの切り口は「ライブドアの行う経済活動が是か否か」というものが多かったという印象を持ちました。ある番組でのアンケートでは、フジに対する切り口は「新株予約権」という手段についての是非で、しかもYESNOを逆転させて聞くことによって、意識してか微妙にライブドア支持の結果を演出していましたし。 前の日記にも「勉強になります」と書きましたが、その後さらに金融用語が続々と出てくるわ、上記のようなアンケート調査の誘導もみられるわと、本当にニュースで勉強になる毎日です。

とはいえ、フジはかなり親しい友人も在籍し、ご近所の日枝会長もいらっしゃるし、このままライブドアに買収されるのを見るのは心苦しいものがあります。でも、フジサンケイって、この程度の防衛策しか頭になかったんでしょうか?情報の出し方、演出、戦略、すべてに渡ってお粗末で、非常に心配です。ライブドアが「自社株を買う一般投資家」に、訴求対象を絞っているように思えるだけに、釈然としないのですが。

パックマンディフェンスだ、ポニーキャニオンの売却だ、小出しに防衛策を出していましたが、そもそもニッポン放送の財産はノウハウ、人、ブランド(ショウアップナイター、オールナイトニッポン、1242・・・)であるはず。経済的な部分で防御したとしても、そうした形のない財産の方を守れなければ、ラジオ局としては意味がない。議決権過半数を確保して、ほぼ経営権を掌握して、次に出てきたのは「フジを買収する」。AMラジオを愛してきた人間としては、あまりに寂しい状況です。

エターナル・サンシャイン

記憶なんて所詮曖昧な物。
解釈次第でどうとも受け止められるのだ。
現実と非現実を行き来する展開。一度観ただけでは、全て正しく解釈しているとは思えないのですが、「記憶」の中が舞台だけに「本当の真実」が何であったのかなんて、誰にもわからないということで。雰囲気で眺めている部分も多いのですが、それでも感じるところのある映画でした。

記憶消去・・・というギミックを使っているため、突拍子もない奇妙な映画(カウフマン的な?)とも捉えられますが、実態はロマンティックなラブストーリー。少なくとも、僕はそう受け止めています。記憶消去のためのクリニックが気軽に存在するくらいで、現代の何の変哲もないアメリカが舞台となっています。ストレートな恋愛映画やSF映画では、決してありません。

おおよその物語:
主人公ジョエル(ジム・キャリー)は、大ケンカした恋人(ケイト・ウインスレット)が、自分と付き合った記憶を消去したことを知る。訪ねた先では、自分のことを全て忘れ去り、新しい恋人と仲睦まじく過ごす元彼女。絶望の中、自暴自棄になって自分も追随、相手の記憶をすべて抹消することにする・・・

記憶を消すためには、相手に対する苦い記憶を吐き出し、思い出の写真・モノ・場所・セリフを元に系図を作り、その記憶図・恋の終わりの地点から、出会いまでを遡る必要があるのだ。しかし、その過程で、彼女と過ごしたなんでもない日常を、喜びとともに思い出したとしたら?相手に対する不快感や怒りが強くなっていた時期から、過去へ遡ることによって得られるのは、最初に抱いていた淡い感情、強い気持ち・強い愛。忘れかけていたものを思い出した主人公は、記憶消去の作業を中断させるために、自身の脳の中で逃亡を始める。




観た人の評価が極端に分かれているようですね。それも理解できます。自分にしても今も部分的に?を抱えている箇所があったりと、すっきりカタルシスが得難いのは確かですから。そして、さまざまな場面で訪れるキテレツな行動や出来事が、素直に物語を受け止め・感動するというパターンを許してくれないのです。

でも、僕的には、恋愛を(記憶という仕掛けを使って)逆から描いたとってもロマンティックで素敵な物語に感じました。こんな話、ストレートに描かれたって、きっと「なんだよ、コレ」と小ばかにしてしまうかもしれません。ギミックと奇妙さが入り混じってこそ。そして、解釈を云々するのではなく、解釈なんてどーでもいいじゃん!とも思ってしまう。ちょこちょこと散りばめられている「キテレツさ」もまたスパイスになっています。

遡る(記憶消去)というギミックも、仕掛けのための仕掛けではなく、あくまでも「お互いを罵りあうようになってしまった、倦怠期のカップルが、それまでどう過ごしてきたのかを追体験する」ことによって、恋する気持ちとか、感情とか甦らせるところにポイントがあるため、途中からは随分自然に受け止められました。
登場人物はみんなが一癖二癖ある人ばかり。最初に登場したときのイメージのままではなく、隠れた物語を抱えていたり、隠れた顔を持っていたり。
第一印象と異なる顔が見えてくるのは、実人生といっしょ。表層的ではなく、想いを抱えている人々にみえてきます。

冒頭から、ジョエルの思い出(記憶)と現実とがクロスオーバーして、あっという間に釘付けになってしまいます。途中からは「どれが現実でどれが脳内?」と考えながらみていても、結局は進行についていく中でめくるめく迷宮に連れ出される感じでした。

役者陣はどれもよい中で、ケイト・ウィンスレットが秀逸でした。今回は演技派の女優としてではなく、揺れ動く情熱的な女性「クレメンタイン」本人として、確かな実感を感じてしまいました。

脚本 チャーリー・カウフマン
監督 ミシェル・ゴンドリー
出演 ジム・キャリー ケイト・ウィンスレット イライジャ・ウッド キルスティン・ダンスト マーク・ラファロ
公式サイト: http://www.eternalsunshine.jp/

TRUTH 演劇集団キャラメルボックス

TRUTH

キャラメルボックスの公演、TRUTHを観てきました。感想は後ほど更新しますが、いやあ混雑すごかったですね。しかも女性率、年齢の幅がいつもの数倍あった気がします。途中サンドイッチを買って劇場に入ったのですが、あまりの女性率に立ち食いする勇気がなく、持ち帰ってしまったほどです。
残念だったのは、あれほどシツコク前説で注意したのにもかかわらず、長々と鳴り響いていた携帯電話。かなり高音質でしたよ。着うたフル?しかも1コールではなく、1コーラスくらい。呪い殺したろうかと思いましたわ。にゃーって。(fron呪怨 、トシオ)。
ということで、とりあえずの報告でした。




タイトル: 呪怨としおクンを貼ってみました(^^;)

SAWソウ 発売!




タイトル: SAW ソウ DTSエディション

昨年、個人的に一番お気に入りだった映画‘SAW’のDVDが発売です!
自分はまだ購入していないのですが、ネタバレどんでん返し系映画には珍しく、もう一度観てみたくなるような映画でした。ブログの方には過去の映画日記を掲載していませんので、当時のレビューを再掲します。ぜひ、ぜひ。超オススメの一本です。

★SAW 11/1映画の日、六本木ヒルズにて。

久々にドキドキハラハラ、余韻の残る後味。残酷な場面も(直接的表現は避けているものの)なくはないので、苦手な人には進められませんが、今年の大当たりの一つ。終わったときの感触は、なんとも言い難いです。溜息というか、感嘆符の出そうなラスト数分の展開。たまらんわ~

さて、内容の紹介ですが・・・

目覚めたら老朽化したバスルーム、足首には鋼鉄の鎖。
対角線上にもう一人の男。
間には自殺死体・・・


そして更に、この状況から脱出するには、密室の中にあるヒントを用いながら「相手を殺すか自分が死ぬ」必要がある、と告げられる。

この異常なるシチュエーションだけでそそられる人も多いでしょう。しかも単なる密室異常状況モノではなく、外部でも同時進行で警察と連続殺人犯のせめぎあいが存在しているため、かなりテンポのいいサスペンスに仕上がっているのです。

「π」「ブレアウイッチ」「メメント」といった怪作を生みつづけているサンダンス映画祭から飛び出した今作。「セブン」+「CUBE」という前評判に違わぬ映画でした。低予算らしく、チープな部分も一部みられるものの、独特のリズム(ドライブ感)に彩られた世界は、ぐいぐい引き込まれるだけの迫力を持っています。ストーリーをこれ以上解説するだけ野暮というもの。是非とも異常なる密室の世界を味わってみてください。