■ボーン・スプレマシー | In Hamony Today サムイを夢見る日々

■ボーン・スプレマシー

■ボーン・スプレマシー
バンコクでも昨夏に公開と、実際の公開時期からかなりずれて日本公開となったTVシリーズのリメイク作「ボーン・アイデンティティー」の続編。
監督ポール・グリーングラス(知らない・・・)、主演マット・デイモン。
元特殊スパイのジェイソン・ボーンが記憶喪失に陥り、組織から追われる展開となったのが「ボーン・アイデンティティー」。人間らしい生活を求め、逃亡中に知り合った恋人マリーと新しい隠遁生活を始めたのが一作目のラスト。
今作では、インドでひっそり暮らしていた二人に追っ手が迫り、恋人マリーを死に追いやるところから始まる。(予告編にも入っているので、ネタバレご容赦)
静かな生活と恋人を奪われたボーンは、特殊工作員の能力をフル活用しながら、追っ手の正体と自分の消えた記憶を求めて闘いはじめる。

ワイヤーを意識させない等身大の格闘アクション中心の一作目は非常に見応えがあった。今作もその基本路線は変わらない。
マット・デイモンは極力無表情で、それが作品全体のトーンを決めている。
基本的には硬質な感じで物語が進んでいく。
とはいえ、かつて特殊工作員だった男が、妙に人情家になるあたりは好みが分かれるかも?

いくつかある見せ場のうち、工作員仲間との格闘場面は、迫力とリアリティを感じるものの、カット割りが早すぎるのと、カメラのブレが大き過ぎるため、やや興ざめ。
確か前作ではそんな印象はなく、しっかり格闘してくれていた、と記憶しているのだが・・・

一方、終盤のカーアクションは大迫力。上映時間自体長いので、「もうそろそろ終わりかな?」なんて油断していると、終盤にもう一つ見せ場のおまけが来る大サービス。
個人的には、上映前にビールとマティーニを飲んでいたため、トイレが気になりだしてからエンディングまでが異様に長く感じられた(-_-;)(実際上映終盤ににトイレに立つ人も多かったのだが)
もうちょっとエピソードを絞って、全体コンパクトにした方が楽しめたかもしれない。
まだまだシリーズは続きそうなので、今後に期待。
(六本木ヒルズにて)